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16期 木村哲也の石巻レポート

2011.04.19.

関基礎16期の木村です。

4月14,15日に宮城県石巻市へ ボランティアに行って来ました。

今日は、現地の様子をレポートしたいと思います。

今回は、私の嫁がお世話になっているキリスト教会の
ボランティア団体の一員として行ってきました。
大阪から5人で車を交代で運転して、
900Km以上の道のりを走行したので、
現地までは10時間くらいかかりました。

現地へ到着後、石巻市のボランティアセンターの指示のもと、
初日は、石巻市北部の海に近い小学校へ派遣され、
2mくらい浸水した体育館の清掃をしてきました。

体育館は、とにかく泥が凄くて、40人がかりで清掃しましたが、
正直むちゃくちゃ大変でした。

この勢いだと、復興に一体何年かかるのかと
思わざるを得ませんでした。


小学校の周りは、恐らく農地でしたが、
一面水浸しで、橋が壊れていたり、車が流されていたり、
瓦礫が散乱していたり、ゴールデンレトリバーが死んでいたり、
油が漏れていたりと散々でした。


この辺り一帯が2mも浸水したかと思うとぞっとしました。

2日目は、石巻市内の小学校へ派遣され、
体育館を清掃して被災者さんを受け入れるブースの取り付けをしました。

そして、偶然にも、この小学校が
15期松永さんの母校で、
松永さんの自宅からも徒歩10分くらいのところでした。


そんな訳で、作業が終わってから、実に十数年ぶりに、
松永さんにお会いする事が出来ました。


現地へ行く前にも連絡をとらせてもらっていましたが、
なんか偶然とは思えないような事でした。

結局、時間の関係で、
松永さんと話せたのは20〜30分くらいでしたが、
被災当時の話を聞くことができました。

松永さんは、終始、明るく笑顔で接してくれましたが、
被災当時の話は過酷で、被災した者にしか分からない
恐ろしさや戸惑いがあったように感じました。

松永さんの話の中で印象に残ったのは、

「生き残った人と亡くなってしまった人は本当に紙一重で、
 何がそれを分けているのか分からない…」

「とにかく家族が無事だっただけでありがたい。」

とおっしゃっていた事です。

また、

「ボランティアが来てくれる事で勇気づけられる。」

ともおっしゃっていましたが、
これは、裏を返せば、現状や今後の事を考えると
大きな不安や心配があるということだと思いました。

被災当時は、

引き波に流された人が沖から泳いで帰って来たりとか、
水没した家の中で天井に溜まった空気を2日間吸って生き延びた人とか、
流された車がたまたま電柱に引っかかって中からガラスを割って逃げた人とか、


とにかく嘘のような話がそこら中であったそうです。

松永さんの居住区では、生活に必要な物資は
今はなんとかなっているとの事でしたが、
車は全滅、家業の工具店も家も浸水、友人や知り合い、
取引先などには最悪の被害が出た人もいるようでした。

松永さん曰く、物資は日本全国のいろんな
ボランティア団体などから送られて来て、
ある程度そろったそうです。

しかし、問題は、それを配る人手が足りない、
また、瓦礫を撤去する人手、泥出しをする人手と、
とにかく人が足りないとの事でした。

復興には、どうしても人が必要で、
こればっかりは人手に頼らざるを得ないとの事でした。

今回は、2日間だけの活動だったので、
私自身、被災地のことがすべて分かった訳でも、
被災者さんの気持ちを完全に理解出来た訳でもありません。

ただ、少なくとも現地を訪れて、
見たこと聞いたこと感じたことを1人でも多くの人に伝えて、
復興の手助けが出来ればと個人的には思っています。

震災後、ボランティアに行きたいとは思っていたけど、
どうやって行ったらいいかが分からない中、
今回、この様な形で参加できて良かったです。

実際に現地へ行ってみて、専修大学の石巻校が、
石巻市のボランティア活動の中心地になっていて、
とにかくそこへ行けば、なんらかの形でボランティア活動に
参加できる事が分かりました。

なので、また時期をみて、
今度は個人的に行こうと思っています。

個人的に行って、ボランティアをしながら、
松永さんをはじめ、もっといろんな方から話を聞いて、
少しでも被災者さんの気持ちを理解したいと思います。

被災者さんの気持ちが分かれば、
おのずと自分にできることが何かが分ってくると思います。

あと、ボランティアをしたいと思っていても、
どうしていいか分からない方々もいると思います。

そんな方は、ぜひ、こちら↓のサイトを見てください。

●宮城県災害ボランティアセンター
http://msv3151.c-bosai.jp/

今回、私が参加したボランティア活動は、

■石巻市災害ボランティアセンター
宮城県石巻市南境新水戸1 
(石巻専修大学 5号館1階)
が中心となっている活動です。

その他にも、さまざまなところで
ボランティア活動が可能です。

電話番号も載っていて、問い合わせにも答えてくれるようですので、
興味のある方は、ぜひ、見て頂ければと思います。



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